最終回間近のJTBC水木ドラマ『愛と、利と』(脚本:イ・ソヒョン、イ・ヒョンジョン、演出:チョ・ヨンミン)では、
一定だと思っていた愛という変数を少しずつ受け入れていくハ・サンスの行動に注目だ。
『愛と、利と』最終回間近のハ・サンスが“愛を理解”するか!?
劇中のハ・サンス(ユ・ヨンソク)は、
- 学歴
- 仕事
- 優れた容姿
など、一見羨ましいものは何もないように見え、家庭環境と幼少期が厳しく普通とはかけ離れた人生を送っていた。
そのためか、何事も慎重であることがデフォルトであり、愛は常に維持しなければならないものと考え、
自分の性格を「平凡、迷い、不変」と表現するほど平凡で不変の変わらない人生を追い求めてきた。
しかし、サンスのその信念はアン・スヨン(ムン・ガヨン)に不安と不信をもたらしたのだ。
アン・スヨンとの関係を最後まで考えながらも、しばらくの間ためらう瞬間が2人の関係に距離を生んでしまった。
これについて制作陣は「ハ・サンスの人生で最も重要な価値観は責任感だ。」とし、
「アン・スヨンへの思いは軽いものでは済まされず躊躇するほど真剣に悩む。皮肉なことにアン・スヨンはこれを誤解してチョン・ジョンヒョン(チョン・ガラム)を選び、ハ・サンスは自分の価値観を貫くためにパク・ミギョン(クム・セロク)を選んだ。ハ・サスにとってアン・スヨンは不変の変数だ」と、ハ・サンソが迷う理由を説明した。
愛を理解したハ・サンスの覚醒
躊躇はしたものの、アン・スヨンへの思いを確信したハ・サンスはこれ以上躊躇しないことを誓った。
制作陣は、「“第10話のアイスホッケー場でのキスシーン”はアン・スヨンへ向かうために躊躇していたものをすべて捨て、スヨンへの愛がハ・サンスを男として覚醒させたと」述べた。
また、ハ・サンスの愛はそれだけでは終わらなかった。
- 最愛の弟の死
- 挫折した夢
- 家族との疎遠
- 学歴差別
- 確実な愛情
など、不安定なアン・スヨンの傷まで全て抱えたのだ。
ハ・サンスのこれまでの人生は全てシミュレーションをしながら生きてきたが、アン・スヨンの前ではそれがうまくいかずに不安で落ち着かない。
しかし、この状況や自分の感情はどうでもいいと打ち明け、サンスのもつ価値観はアン・スヨンの前で見事に崩壊し、覚醒した。
アン・スヨンを愛していることに気づき、抗えない心を受け入れたハ・サンソは、アン・スヨンの行動すべてを受け入れるようにさえなったのだ。
ユ・ヨンソクが演じるハ・サンスというキャラクター
ハ・サンスの変化はユ・ヨンソクの演技と相まって説得力を増しているも見どころの1つだ。
独自の視線を基本に、抑制された感情表現、そして演技のうまさが愛を柔軟に理解し、全て受け入れるようになったキャラクターの自然な変化を視聴者に感じさせている。
『愛と、利と』残り2話の放送でどんな結末を迎えるか
サンスにしてみれば感情が激しく揺れ動く不安定なものは望んでこなかったが、“愛”という不安定なものを受け入れ理解していく過程が見るものの心を掴む。
韓国ドラマ『愛と、利と』は最後まで残り2話となり、最後の放送ではアン・スヨンが電話番号を削除して完全に姿を消し、ハ・サンスに再び絶望を与えている。
ハ・サンスが自分の価値観を壊したように、まっすぐな愛でアン・スヨンを取り戻すことができるのか、それぞれの登場人物たちの愛の理解に注目が集まっている。
サッドエンドかハッピーエンドか、原作とは違うと言われた展開に注目だ。
15話の放送は8日22時30分からで、Netflixの配信は同日の23時30分前後を予定。
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