昨年(2022年)8月にLE SSERAFIMのデビュー100日を記念して公開した『Raise y_our glass』に続き、
ユンジンは2曲目の自作曲となる『I≠DOLL』を2023年1月9日にリリースした。
本記事では、ホ・ユンジン2作曲目となる『I≠DOLL』に詰め込まれた想いや深い意味の考察、ユンジンのメッセージ性やI≠DOLLを試聴した感想について。
『I≠DOLL』を通してホ・ユンジンが伝えたいメッセージとは?
『I≠DOLL』はロックをベースにしたトラップジャンルが特徴の曲で、歌詞にはユンジンの思いが込められ、曲調、歌声、詩、全てが調和したメッセージ性の高い楽曲となっている。
歌詞には、外見に惑わされて内面の価値を軽視する人々に対する“ホ・ユンジン”のメッセージが込められている。
『I≠DOLL』タイトルの意味
『I≠DOLL』のタイトルには、
- “私”を意味する『I』
- “人形”を意味する『DOLL』
私と人形という言葉を組み合わせて誕生したのが『I≠DOLL』。
最初の自作曲『Raisey_ourglass』がデビュー前の経験やデビュー直後の感情を綴った歌なら、
今作『I≠DOLL』はデビュー後の活動中、新たに気づいたことに対する考えを表現した曲。
「私=人形(I=DOLL)」の間に/が入っているため、「私は人形ではない(アイドルは人形ではない)」と言うことになりそうだ。
ユンジン「私の感情がしっかりと表現されている」
外見に惑わされて、内面の価値を見逃してしまう人々に言いたいことを歌に盛り込み、目に見えないものの大切さを悟り、共感することを“望む気持ち”を伝えている。
ユンジンは「時には外見が誰かを評価する主な基準になることもありますが、外見がその人を代弁する全てではないからです」とし、
「ある人は断片的な姿だけで特徴的に描かれた絵のように人を単純化させ、自分の好みに合わせて他人のイメージを切り貼りしたりします。『I≠DOLL』にはこのようなことに直面したときに持った、私の感情がしっかりと表現されているので、より多くの方々にこの曲のメッセージが届くことを願っています。」
と、『I≠DOLL』に込められたメッセージ性と共に自身の想いを伝え楽曲への期待を高めていた。
演じる立場の人物や身近な人物は内面もが、テレビ越しやニュース越しで見ている側は内面をしる前に外面だけの情報だけに留まる人も多い。
外面を通してからでないと内面に触れることが出来ないのもまた現実。だからこそ、第三者の立場も考えユンジンはメッセージを伝えたのだ。
ユンジン作曲『I≠DOLL』歌詞(和訳後)
私は何を着ても全て着せられた服だと後ろ指をさされる
私が吐いた言葉も覚えた台詞ならこんなこと言うと思う?
気をつけて、イメージ始まる前からもう負けてる
このゲームはなんでこんなに難しいの uh
だって、もし私に選択肢があったなら、
私の考えを優先していたはず(そんな風に)
必死にケチつけても 余裕を持って I go
私の思い通りにするカッコよさ
馬鹿にしないで
私の声を私の声を上げて
アイドルはあなたが冗談を言うオモチャじゃない
私は「かわいい子、顔しか取り柄がない、 生意気」だと思われたい気もする
私はただのかわいい子以上の存在
あんたは知らない 昨日は人形みたいと言われ、今日はこのアマと言われる
皆が虚栄心としてしか私を見ない時、私の身体を批判してバラバラにして、
残ったものを捨ててしまうあなたの怠けた人生に傾倒しながら、私を批判する
どうせ日常の繰り返しなのにさぞかし楽しいでしょうね
“太ったね”
“ダイエットしないの?”
“人に見られる仕事なのに”
内面は結局霞んで置いてけぼり yeah
一瞬で書きたてられた見出し
あまり寄せられなかった関心が良い、内心は皆私がめちゃくちゃなのを楽しんでる
苦痛の中の乙女
同じ人間なのに私の思い通りにするカッコよさ
馬鹿にしないで 私の声を私の声を上げて
アイドルはあなたが冗談を言うオモチャじゃない
私は「かわいい子、顔しか取り柄がない、 生意気」だと思われたい気もする
私はただのかわいい子以上の存在あんたは知らない
昨日は人形みたいと言われ、今日はこのアマと言われる
皆が虚栄心としてしか私を見ない時、私の身体を批判してバラバラにして、残ったものを捨ててしまう
『I≠DOLL』試聴後の感想
ユンジンが『I≠DOLL』を公開した意思の強さに尊敬する。
『I≠DOLL』の歌詞にあるように、
体型維持はプロ意識の表れだと言うアイドルファンは多く存在し、人に見られる仕事、夢を与える仕事、イメージを与える仕事として、「アイドル=理想の体型維持」と言うのが当たり前で後ろ指を指す人もいる。
商品の購買意欲を高めるために自分を磨く事は大切であり仕事として重要だ。しかし、彼女たちのことを本当に偶像化された“人形”として扱うのかどうかはまた別の話だ。
世間や会社からもたれる自分のイメージと、自分がもつ自分のイメージ、それが合致することがないからこそ悩み、
内面と外面を全て理解してもらうのが難しいからこそ歯痒さを感じ、
受け入れることが出来る部分と出来ない部分の両方を持ち合わせているからこそ葛藤することもあるが、
自身の強い意思を持ち、自分なりの価値観をしっかりと表現しているユンジンの意思の強さや芸術性を感じることが出来る楽曲が『I≠DOLL』だ。
ユンジンの強い意思を感じる
LE SSERAFIMのドキュメンタリー『The World Is My Oyster』エピソード3の中で、コンセプトフォト撮影時の体型管理が不十分だったと指摘された場面で、
ユンジンは「個人の意志とか、そういうことも明らかにあるので、各自少し見つける時間が必要なんだと思いますし、意志がないといけないと思います。チームのために。」と発言していた。
それぞれのメンバーが会社に面倒を見られなくても自らダイエットしていかなければ……
とメンバーを叱咤していた中で、ユンジンの言葉は周りに合わせつつも自分たちの意思の大切さも重要視していたのだ。
LE SSERAFIM「ホ・ユンジン」はただ可愛いだけではない
LE SSERAFIMメンバー「ホ・ユンジン」はただ可愛いだけではない、
実際のとこ、
- リードボーカルとしての歌唱力の高さ
- 努力して身につけたダンスの上手さ
- 作詞作曲の出来る音楽センス
- 絵を描くこともできる表現力の高さ
- 語学力の高さ
パッと述べるだけでも、ホ・ユンジンの能力が高いことが分かる。
可愛いだけではない、少しだけでも中を見てみればこれだけの力を持っていることが分かるのだ。
作曲するには楽器をある程度扱えるレベルが必要であり、経験も必要。『I≠DOLL』のPVの絵コンテもユンジン自身が作画したそうだ。
人気アイドルグループとして活躍し、忙しい中で楽曲を全て作っていることを考えると時間管理も相当のもの。
『I≠DOLL』でユンジンがメッセージとして伝えているように、外見で判断するしかないこともあるが、それだけで決めないで、アイドルを人形ではなく人間として見る人が増える事を願う。
アーティストとしての才能も発揮するホ・ユンジン、LE SSERAFIMとしてデビューする前に公開された映像の中で「アイドル業界を変えたい」と語っていた強い気持ちが伝わる楽曲『I≠DOLL』の公開で多くの称賛の声が寄せられている。
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